「THE DECLARATION OF OUR SHARED FIRE」 井出亜 理出亜
「THE DECLARATION OF OUR SHARED FIRE」
《Shared Fire》第一章：衝突の序文
その日、世界は一度壊れた。
都市の端にある古びた会議室に、彼と彼女──TouruとIENA──は、まるで違う時代から呼び出されたように向かい合っていた。
Touruは、資料にまみれた行政のデスクに座りながら、統計のグラフに彼女の名前を見つけてしまった。
IENAは…
勇気 偽善 愛 信 井枝尼 理出亜の誕生
勇気 偽善 愛 信
戦争に反対も出来ず、革命に参加も出来ない。ずっと、そのことに苦しんできた一生かけて。1950年代そのような人が少なからず
存在した。何故。私は、このことに、その人々にこだわるのだろう。彼らなら彼女たちは私を抱きしめてくれるだろうか。
いや彼らはもういない、いたとしても名乗りで私を抱きしめる勇気はないだろう。偽善者同士は抱きしめ合うことも出来ない。
戦…
井枝尼 理出亜 病棟より 3
井枝尼 理出亜 病棟より 3
吉満 耕太郎 病院長も認める若手の実力派の県会議員 教皇につながるカトリック信者
国の中枢につながる 血脈、 全てを、見通す総合知 私の思いを見透かすように
彼が、病棟を訪れる
井枝尼先生 ここは、北欧の病院？禅寺？こんどは、なにを問い掛けオープンダイアローグするの？
統治をし、経営をしてきた自信、その限界をしる強者 余裕 やさしさ
私…